cyokicyanのブログ

詩を書いて誰かに読んでもらいたい。
下手でも面白くなくても誰も気づかなくても
自分には心があります

いつものように

酒場のトニーはいつものように

客に酒を提供しているいつものように

水車小屋の小僧のジョニーはいつものように

川で魚を釣って遊んでいたいつものように


いつもいつも同じことの繰り返しだ

まったく反吐がでるぜ


酒場に海兵のトムがやってきたいつものように

バーボンにジンとをいつものように

水車小屋の前に可愛いあの娘とジョニーはいつものように

川でお母さんの迎えの車を待っているいつものように


いつもいつも同じことの繰り返しだ

まったく反吐がでるぜ


酒場でトムにトニーは酒を注ぐ

酒場でトムは呑んだくれ客を殴っちまった

海兵と町の力持ちの殴り合いだぞ!

野次馬が集まって来る。

バン!銃声が鳴り響く


水車小屋の小僧のジョニーは愛しのあの娘ロレッタを待っている

水車小屋の向こう側で車の音がするジョニーは車へ走ってた

ところがロレッタは足を滑らせた。

バシャン!ロレッタは川に落ちた


いつもいつもと違うことがある

今日はその日なのさ


海兵のトムはトニーの葬式に行った

仲介しようとトニーは警官の流れ弾に当たった

水車小屋のジョニーは泣いている

ロレッタは川で溺れ死んだ、髪にはメレンゲ靴は泥だらけ、女の子には泳ぐのは難しかった


トムは酒を辞めて神父になった

彼のなりの贖罪(atonement)なのさ

ジョニーはもう川に釣りにはいかない

彼は水車小屋で今日も働いている泣く(crying)ことが疲れたのさ


いつもいつもとは限らない

今日までそうだったのさ