夢。
夏の暑い夜のことだった
彼は夢をみたんだ
自分の居所がないと悲しんでいた
彼は孤独だった少なくとも私の中では
彼は恋人に去られて、持病の精神病がさらに悪化した挙句、彼は顔は普通なのだが、どうにも女運がないらしい。彼は英語を日常で使うが日本語の方が気に入ってるらしい、だが彼は極度の吃音症なのである。なぜか日本語にだけである。不幸なことは皆が彼の顔を覚えてないことと、彼は友人どころか家族からも愛されていないのである。だが、彼の目はいつも優しい目をしている。周りもそういう。なぜか顔は覚えてもらえないが、目は覚えてもらっていることが不思議である。私も彼の目は覚えてるが顔は覚えていない。さらに不幸なことをいえば彼は他人の顔を覚えられない、さらに自分の顔が嫌いで、家中の鏡は緑のペンキで塗られている。
彼は出歩く時、長いコートを羽織りマスクをつけて帽子をかぶっている。誰にも顔を見られたくないらしい。彼が言うにはだ、彼は自分が幸福だと思いたいらしい。私は彼の話を聞いてこう行ったのである。
「死んだ方が楽だよ?私もあなたに死んで欲しい」
彼が首を吊っている。私は思わず笑ってしまった。彼はようやく救われたのだ。
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