短篇
朝焼けの中で二人
肩を寄せ合って二人は
照れながらキスをする
愛しています
葉の雫が涙が滴るように伝う
君の涙が乾かなぬうちに
木漏れ日の暖かさが君の
心を癒せるときそう願うとき
僕の願いは一握り
君が一人で泣いていたら
側にいてあげるよ
君の友達だよ本当さ
僕の空っぽの時間入りボトル
電子音で刻む心臓の演奏
お前の求めるものは皆が
持っていてお前の持っていないもの
お前の心は今にも張り裂ける
音割れのスピーカーのように
お前はお前の心臓の振動で
寿命を縮めていくのだ
だけど私はお前の振動を
愛している
雨の中を通るとガラスをなぞる
涙のような雨息を吐いて曇る窓
助手席で指で描く文字に怒る貴方
貴方にもらった心を私は忘れない
友と恋とTVと35%の純情とセックスとロックンロールと天然パーマが頭の中と上でとぐろ巻いている
カンザスのスーパーマン
踵を三回鳴らしてタクシー
飛び乗りカルフォルニア
の葉っぱ欲しさに庭に
一輪の花が咲く
スノードームの中の花
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